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【はじめましてコーヒー シリーズ Vol.75】 「イエメン モカハラーズ ナチュラル」 浅、中浅、中、中深煎り

「スパイス感、あるいはローゼルティー」

 

イエメン。

 

聞き馴染みがなく、「どこやねん?」ですが、アラビア半島の下の方。

しかし、豆の名前に「モカ」とあるように、実はいわゆるコーヒーの「老舗」です。

(「コーヒールンバ」に出てくる「モカ・マタリ」もイエメン産)

 

老舗なんですが、生産量が少なくて流通量が少なく、また一部を除いてブルーマウンテンと並ぶくらい高値なものも結構あります。

なので、なかなか見かけないし、なかなか手が出ず。

 

ということもあり、今回ようやく、初イエメン産。(リーズナブルなものですが)

 

老舗だからか、もはや聞いたことのない品種の豆。

小粒揃いのエチオピア産モカと違って、大小入り混じってます。そして、粉が多い。

 

焙煎して挽いた豆が、強い甘さの芳醇な香りが立つところは、さすがモカのナチュラル。

 

さて、お味の方は。

 

浅煎りだとナチュラルのしっかり感はほぼなし。モカでも浅煎りだとさすがに酸味がそこそこ出ていて、ローゼルティーのような酸味のあるお茶感覚で飲めます。

酸味にもいろいろあって、酸味が苦手な人にとっては「飲みやすい酸味かどうか」は大事なポイントです。

 

中浅煎りだと落ち着いた酸味になり、いくらかのフルーティさと、ちょっとスパイス感もあり。

 

中煎りでは、挽くとモカらしい甘い芳醇な香りがします。ナチュラルらしいボディ感が出てきて、中浅と同じくちょっとスパイス感。少し冷めてくると柔らかい酸味が顔を覗かせます。

 

中深煎りでは中煎りよりも少しボディ感が増すものの、中煎りとはそこまで変わらず、味がややフラットになる印象。

 

モカはモカでも、エチオピアのものとは、またかなり違った印象でした。

 

なお、写真には3種類しか写っていませんが、3種類を試飲したところで、「モカはやっぱり浅煎りも試飲しとかなあかんな」ということで、後日追加で浅煎りを焙煎しました。