「ブラジルらしからぬ旨味。いい意味で」
区切りの600投稿目は豆のレビュー。
言わずと知れたコーヒー王国、ブラジル。
世界のコーヒー豆のおよそ3分の1を生産しているので、ひとくちに「ブラジルの豆」と言っても様々な種類の豆があります。
これまで10種類ぐらいのブラジルのコーヒーを飲んできましたが、ほぼ共通している旨味はナッツ感。これがベースとして横たわっています。
(といっても、それは小生がそのように感じているというだけで、違う表現をされているのも多々あります)
そしてこの豆のお味の方は。
確かにナッツ感がベースとして横たわっていますが、深め焙煎では他にも柑橘系の旨味、あとはチョコ感も感じます。
浅め焙煎ではフルーティな感じもあり、またサッと落とせば酸味も控えめになりほどよい感じです。
旨味は、一般的に数の種類が多ければ多いほど味が複雑になり美味しさを感じますが、この豆もまさにその通り。
これまで飲んだブラジルの豆の旨味は、ナッツ感が大半を占めていました(ナッツ感にもいろんなナッツ感があります)が、この豆は複数の旨みを感じるというところが「いい意味でブラジルらしからぬ旨味」。
そして全体的にクリアで上品な感じ。
クリアで上品だと浅煎りでも深煎りでも、酸味や苦味が嫌な感じがせず、旨味とうまく組み合わさって美味しさが増します。
また、ブラジルの豆の場合は、基本的には3種類ではなく4種類の焙煎度合いに焙煎仕分けています。
ブラジルの豆は浅めでも酸味があまり出ないことも多く、一方で酸味がしっかり出ることもあり。
また深めでも味が「ベタッ」とフラットにならずに美味しく飲めることもあるし、フラットになることもある。
つまり、事前の情報がなければ、最適な焙煎度がまったく予想がつかない。
ので、焙煎の幅を広げて焙煎します。
この豆は浅煎りでも酸味が強くならず、かといって深煎りにしても豆の特徴が潰れてしまわない。
幅広い焙煎度で味わえる豆です。
(お氣付きかと思いますが、好みの味の場合は文章が長くなる傾向があります)
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