「コーヒーのど真ん中らへん」
さて、今回はコロンビアに戻ってきました。
コーヒー豆生産世界第3位、コロンビア。
国土面積は日本の約3倍。
コーヒーの名産地はたくさんあるようですが、地域名を冠して売られているのは、ウィラとこのナリーニョ以外はほとんど見かけません。
原産国情報によればナリーニョ地区のコーヒーは
「ミディアムボディで酸味がしっかりめ。甘味と柑橘系のフレーバーですっきり、マイルドな味わいで、香りも高い」とのこと。
分かるような、分からないような。
と感じるのは、浅煎りと深煎りの区別なく一緒に書かれているからではないかと。
今回はそのナリーニョの中の銘柄のひとつ、グランホヤ。
同じナリーニョでも、もちろん銘柄ごとに味も異なるはず。
さてお味の方は。
深めだと、苦味はわりとしっかりめ。旨味はマイルドで落ち着いている感じのナッツ感とダークチョコ感の間くらい。柑橘系の味は感じませんでした。
浅めだと、そこそこしっかり酸味が出る中での、ナッツ感。
酸味が気になるようなら、少し粗めに挽いて円錐ドリッパーで落とせば酸味が抑えられて落ち着いた感じになります。
以前に記載したコロンビアの投稿を見返すと「コロンビア ウィラ ウォッシュ」も「安定感あるスタンダードな味わい」で、旨味も「ナッツ感」と書いていました。
ウィラもナリーニョもコロンビアの南部地域。
ナッツ感は個人的にはブラジルの豆のもつ特徴のように思いますが、今回の豆もブラジルの豆の味に似ているな、という印象でした。
コロンビアの豆は味の分析としてはすべての項目で平均点をバランスよく獲得する感じで、ざっくりといえば「コーヒーのど真ん中らへん」な味の印象ですが、このグランホヤもまさにそのような感じ。
M-1では一組目の点数がその後の審査の基準となりますが、いろんなコーヒーの味を確かめていくなら、まずはコロンビアのこのあたりの豆から入っていくとその後の様々な豆の味の違いが比較しやすくなるかもしれません。
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